私の知るゲームプランナーの仕事紹介

私の知るゲームプランナーの仕事紹介

はじめまして!
ゲーム業界に入って、かれこれ約14年ゲームプランナーをやっています、第1事業部の町元です。

私はゲームプランナーの面接官なども担当しているのですが、面接に来られた方にゲームプランナーとしてどういった仕事を担当してもらうのかを説明したりします。

例えばこんな感じ
・データを打つ人が足りないから、データワークを担当してもらいます。
・UIに強いならUI関連の仕様を書いてもらいます。
・世界観やシナリオを考えてもらいます。

『どういった仕事を担当してもらうか』は、その時のプロジェクト状況などにより結構コロコロと変わります。
そのため、面接に来られた新卒の方や他業種からプランナーに転職される方などは、仕事内容が少し想像しづらいのではと思っていました。

そこで今回、ブログを書く機会を頂きましたので、私が体験してきたゲームプランナーの仕事を簡単にですが紹介を書き、これからゲームプランナーを目指す方、また興味ある方が『ゲームプランナーとはどういった仕事をするのか』を想像しやすくなる手助けができればなと!!

■簡単な私のゲームプランナー経歴
コンシューマーゲームプランナー:2年強
MMORPG(PC)プランナー:2年弱
ソーシャルゲーム(ガラケー/PC/スマフォ)プランナー:2年強
スマフォアプリゲーム:7年強(現在進行形)

※この経歴をもとにプランナーの仕事を紹介していきます。

定番ゲームプランナーの仕事

この項目では、ゲーム業界ならどの会社に入ってもやる可能性が高い仕事を紹介します。

デバッグ

ゲーム業界経験がない方でも聞いたことがある仕事だと思いますが、ゲームをプレイしてバグがないかをチェックする仕事です。
通しプレイでのバグチェックや、一部機能を重点的にチェック、チェック項目の作成なんかもデバッグ作業の一部です。

長年働けば働くほどプライベートでゲームしている時もデバッグ目線でゲームをしてしまう職業病みたいなものが発動することも……ゲームプランナーあるあるです。

データワーク

ゲームプランナーがやるデータワークという仕事は、知らない人が思い描くのはキャラクターや武器のパラメータ設定だと思うかもしれませんがそれは一部で、
マップデータの紐づけや画像の紐づけ、ゲーム内のテキスト作成やAIデータの作成など色々とやることが盛りだくさんです。
作成した色々なデータが表示されるか、または動くまでの確認も必要です。
データを入れてそれをゲームに取り込んで動かしてみる……一番ゲームを作っている感がある作業かもしれません!

発注

自社内ですべて完結するというのはやはり難しいので、自社開発が難しいものなどは外部会社さんに発注します。
サウンド(BGMやSE)、ボイス、シナリオ、イラストやエフェクトなどなど……
プロジェクトの方向性や状況、マーケティング的なところなどを色々加味して色々なものを発注するのですが、発注状況の管理をするのもプランナーだったりします。
何がいつ出来てくるかなど分かっていないと、作業状況に影響が出るのでプランナーが把握していることが多いです。
※チームによって、デザイン系はデザイナーさんがまとめてくれたりと、臨機応変に対応したりもします。

イベント企画

昔々のコンシューマーゲームオンリーの時代にはなかった仕事なのですが、オンラインゲームやスマフォアプリがメインな現代では、運用するために随時イベント企画を考える必要があります。
どういうイベントがユーザーに受け入れられるのか……求められているイベントは……を考え続ける仕事です。
ユーザーに受け入れられ、楽しんでもらえるイベントができた時にわかりやすく成功か失敗かがわかるので、非常にやりがいがある仕事です。

レベルデザイン

データワークの土台作り的な仕事がレベルデザインです。
どんな敵を出して、どんな強さにしてなどをレベルデザインで考え、それをデータワークで入れ込み作っていく感じになります。
レベルデザインが失敗すると、クリアできないステージを作ってしまったり、または簡単すぎて想定よりもすぐにユーザーがクリアしてしまったりなんてことも起きるので、頭を悩ませまくる仕事です。
イベント企画に沿ったレベルデザインなんかも必要なので、イベント企画とレベルデザインはイメージの共有が大切です。

仕様書作成

仕様書作成は、その名の通りゲームの仕様を書く仕事です。
キャラクターはどういうパラメータを持つのか……どういう育成コンテンツがあって何が育成できるのか……などなど、ゲーム内の設計書をまとめる感じだと思っていただければわかりやすいと思います。
仕様を元にゲームが作られるので、仕様書を読んだ人にどういう仕様にしたいかが伝わらないといけないので、結構そこが難しい仕事です。
会社の特色やプロジェクトによって『やりたいことだけ書いてあれば……』『細かく何をやりたいか書いてくれた方が……』などニーズがあり、仕様書の書き方は臨機応変な対応が必要だったりします。
(人数が増えれば増えるほど色々なニーズがあり大変です)
最終的には、考えていた通りのものが出来るかは、仕様プラス話し合いといった感じになってくるので、コミュニケーションが重要な仕事でもあります。

マスターデータ構造案出し

仕様やゲームの開発の知識があると、マスターデータの構造案を考えることも出てきます。
キャラクターのマスターデータにはキャラクターのパラメータやキャラクターがもつスキル用のマスターデータを紐づけられて、スキル用のマスターデータにはスキルごとの効果が設定できて……効果があるならキャラクターのマスターには効果への対処法のステータスみたいなものが………などなど、データの繋がりがわかるようになってきます。
エンジニアと話しながらそのあたりを想像して、ゲームを広げていくのも楽しい仕事です。

企画書

どういうゲームをどういう人に向けて作るのかを簡潔にまとめアピールするモノ……それがゲームの企画書です。
これの良し悪しで、そのゲームが作れるかが決まってくるものですね。
かなり重要な仕事ですが、オンラインゲームやアプリゲームがメインの世の中になってから、長期運用を目指すのでなかなか新規のゲームプロジェクトを立ち上げる……という会社が少なく、そうそう企画書を作る機会がないです。
しかし、そうそう作らないものを作ってと言われたら、それはチャンスであり、信頼であり、期待なのでやりがいしかないゲームプランナーのターニングポイントのひとつと言っても過言じゃないと思います。
自分が思い描く自分のゲームが作れるチャンスなので、チャンスが来たらつかみましょう!!
※会社やチームの状況、世の中の状況などで作成頻度は変わります。

プレゼンテーション

ゲーム企画書を作成するということは、誰かにこのゲームを作ってよいかの確認をとるということです。
ということで、企画書を元に説明をするプレゼンテーションが必要です。
どう伝えれば伝わるのか、どう伝えればそのゲームならいける!と思わせられるのか……正解がないので難しい仕事です。

専門的?なゲームプランナーの仕事

この項目では、会社によっては専用の仕事として別の職種の方がやるようなこともプランナーの仕事としてやることがあるので、そんな仕事を紹介します。
紹介する仕事の中にはAimingでやったことがある仕事もありますが、Aimingじゃないゲーム会社で体験したものもあります。

世界観作成

作っているゲームの主人公の立ち位置は?世界の成り立ちは?魔法がある世界?人は飛べるの?などなど、そのゲームの世界を考えるのが世界観作成です。
世界観がないとシナリオが成立しない矛盾がいっぱいなものになったり、キャラクターの見た目やUIのデザインの統一感が取れなかったりしてしまうので、結構重要です。
世界観で、ゲームの見た目などの方向性がある程度決まるといってもいいかもしれません。

シナリオ作成

会話シーンがあるゲームではシナリオが必要です。
シナリオライターさんにお願いすることが多いですが、プランナーもシナリオを書くことがあります。
ゲームに没入してもらうためにはシナリオの盛り上がりなどもかなり重要で、またゲームの進み具合に合わせてシナリオも考えないといけないので、かなり難しい仕事です。
シナリオを読ませることがメインのゲームなら長くても問題ないのですが、ゲームのアクセント的な立ち位置の場合にはシナリオ量は少なくし、でも世界観やシナリオの流れがわかるようにしないといけないと頭を悩まされることもしばしば……。
シナリオについてユーザーからの感想などがSNS等であがっていることもありドキドキしますが、やりがいは大きいです。
書いたシナリオが世に出たときなどは、なぜかむず痒い気持ちにもなったりします……。

シナリオスクリプト

シナリオを作成したら、それをゲーム内で動かす為のスクリプト作業があります。
スクリプトとは、台詞に合わせキャラクターの立ち絵を出したり、キャラクターに表情をだしたり、3Dキャラクターを表示するゲームの場合は台詞に合わせた動きをさせたりを設定するものです。
シナリオに命を吹き込むという感じが分かりやすいかもしれませんね。

カメラアングル調整

3Dのゲームの場合、立っているキャラクターをどの角度から映すか、カメラを動かしキャラクターに追従しながら映すなども設定することができます。
凝っている3Dゲームの場合、ちょっとしたオープニングムービーのようなカメラ操作をカメラ用スクリプトでできます。
凝りすぎて時間を使いすぎるので注意が必要な仕事ですが……。

その他のスクリプト作業

スクリプトはシナリオ関連以外でも、決まった座標範囲にユーザーキャラが来たら違うマップに飛ばす制御で使用したり、バトルの状況によっての敵の増援や敵個別のAI制御などもスクリプト制御したりと幅広く使われることがあります。
プロジェクトによってどういう作業にスクリプトを使うか、または使わないかは変わってきますが、スクリプトで色々できると遊び心をくすぐられて、楽しく仕事ができたりします。

台本/台詞リスト

ボイスを使用するゲームでは、そのボイスを録るための台本や台詞リストが必要です。
台本が必要な場合は、メインシナリオで全ボイスぐらいのゲームで必要になり、シナリオ中の会話の初めに一言だけのボイスだけが再生されるものなどは台詞リストを作成します。
それをもとに声優さん(声優会社等)に依頼しボイス収録を行います。
声優さんの収録現場に行ける役得があったりする仕事だったりします。

KPI分析

KPIとは日本語でいうと『重要業績評価指標』だそうです……。
KPI分析を簡単にまとめると、目標を作り、その目標に向けての過程を色々な数値で測り、目標の達成度や結果的にどうだったか分析し評価したりするものです。
例えば、売上目標を立ててそれに向けて施策を考え、結果的に目的に到達できたのか?施策は刺さったのか?などなどをDAUやらARPPUやら色々な数値をもとに考えたりします。
目標が達成できれば問題ないのですが、それがずれていると何かが想定と違うということなので、いろんな方針を考え直す必要が出たりします。
目標は、売上だけじゃなくユーザー数やログイン率など色々な目標があったりします。
会社によっては専用の部署があったり、運営チームが担当していたりしますが、企画が担当する場合もあります。
KPI関連については知っているか知らないかで、オンラインゲームなどでは提案できる施策の内容も変わってきますので、知っておいた方がプランナーとしての幅が広がります!

会社によってやるプランナーの仕事

この項目では、やったことは数回ですがプランナーの仕事としてこういう仕事もすることがありますというものを紹介します。
プロジェクト状態や会社の方針などで色々と変わってきます。

取扱説明書の説明文とレイアウト作成

昨今はゲーム内でプレイの仕方等の説明は確認できるというのが主流ですが、昔のコンシューマーゲームは紙の説明書だったので、説明書の内容やレイアウトをプランナーが考える職場がありました。
ゲームの対象年齢等を考えたときにどう伝えればいいのかなどはハードルがかなり高く感じた思い出があります。

プレスリリース作成

ゲーム関係の雑誌やホームページを運営している会社に向けて、こういうイベントやります!みたいなプレスリリースを作成して投げる作業です。
運営やマーケティングの部署などが担当している会社もありますが、プランナーが担当することもあります。

パッチデータ作成

チーム内メンバーの数が少ないと、決まった人が休んでしまうとデータがリリースできない可能性があり、それを何とかしようと考え企画までパッチデータをまとめてアップデートできる……そんな職場もあります。
小さなプロジェクトあるあるの仕事です。

ゲーム内アイテムイラストのRGB変更

元となる大本のグラフィックはもちろんデザイナー作成ですが、RGB変更での色替えはプランナーがやるといった感じ。
色々細かく色替え範囲を変えたりと、凝ったことができるので結構楽しかったりします。
小さなプロジェクトあるあるの仕事です。

最後に

私が知らないゲームプランナーの仕事がまだまだあるかもしれませんが、プランナーがやる仕事は色々あることがわかっていただければ幸いです。

プランナーだからといってすべての仕事をやるじゃなく、人によっては一点特化型の方や複数種類の仕事をするマルチタスク型など、その人にあったワークスタイルで仕事をしていく感じになっていきます。
ゲームプランナー志望の方、ゲームプランナーに興味がある方は、どういったゲームプランナーの仕事が自分に向いているかをまず考えてみるのもいいかもしれませんね。

Aimingではプランナーはもちろん色々なゲーム業種の採用をしていますので、ご興味がある方は下記を確認してみてください!!

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それでは、またの機会がありましたら!