在宅勤務はじめました

在宅勤務はじめました

こんにちは。エンジニアの鈴木聡です。

今回は、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う、在宅勤務の推奨の要請を受けて、実際に私が所属しているチームにおいての、在宅勤務を行っている例について紹介したいと思います。

作業用PCについて

私の場合は、手元でiOSビルドができるようにするために、MacBookを会社で使用していましたので、それをそのまま持ち帰って作業を行っております。マシンパワーもそれなりに強い(その代わりに重い)ものでしたので、自宅での開発についても特に問題なく作業ができるようになっております。ライセンスもそのまま使えるし、持ち運べば会社でも家でも作業ができるようになっているので、ストレスが少なくてなかなか快適です。

とはいえノートPCなので、人によってはマシンパワーやストレージサイズで問題が起きる方もいるため、会社で使用しているデスクトップPCを家に配送して使用しているというケースもあります。この場合は会社と家の間でPCを移動する際は、都度配送が必要になるので、機動性に若干制限が入ってしまいます。

他にも、自宅のPCで開発用の環境設定をして、そこで作業をしている人もいます。ただこの場合はアプリケーションのライセンス問題が発生するので、できる作業が限られてしまうケースがあるため、少数派にはなってしまっております。

各環境のアクセス制限について

セキュリティの観点から、社外からアクセスできないようにしているサービスがいくつか存在しております。こちらについては、そのまま社外に公開する訳にはいかないので、社外からのアクセスを閉じている状態で、VPNで乗り込む方式を取っています。こちらについても以前から使用している仕組みであったので、導入はスムーズだったと思います。

ただ、今まではごく一部のメンバーのみが使用していたものを、ほぼ全員が使用することになったので、インフラの環境整備はかなり大変だったようです。本当にお疲れ様です…

また、VPNを使用しても、アクセスができないサービスも存在しているので、そちらは状況を見ながら必要に応じて対応策を考えることになりそうです。

情報共有について

基本的にはSlackを用いてやりとりを進めております。チームではすでに札幌や名古屋とのリモートでのやりとりを日々行っていることもあり、特に問題なく作業を進めることができていると思います。

ただ、対面での口頭でのやりとりがなくなるため、意見交換をしたい場合にはチャットだけだと伝わりにくい時があるのも事実です。今までは、一時的な在宅勤務という認識が強かったため、出社したときに会議をすればいいというスタンスでいたのですが、最近は長期的な在宅勤務を視野に入れる必要が出てきたため、Google Hangout Meetを使用したリモート会議を行うようになってきました。

リモート会議についても、会議室間での週1回くらいのペースですでに行っていたこともあり、そこまで違和感が出ることもなく、順応することができそうです。ただ、その時はChromeBoxを使用していたのですが、メンバーの家にChromeBoxがある訳ではないので、マイクがついているPCがあればそれを使用したり、なければスマートフォンのアプリを使ったり、家庭の事情に合わせて使っている感じです。

また、チームメンバーで朝会を毎日行っていたのですが、それもリモートで行うようになりました。まだちょっと慣れませんが、きっと時間が解決してくれることでしょう。

進行管理について

ストーリーリストと不具合管理シートをベースにして、Redmineのwikiやチケットを用いて管理しております。これも通常の勤務の時と変わっていないので、特に問題なく進行できていると思います。

ただ、口頭で細かく確認を取ったりしていたところがなくなってしまっているので、今後はSlackやリモート会議などでフォローしていく必要がありそうです。

開発運営について

GitHubを用いて開発をしており、手元で作業してPR用のブランチを作成してpushしてPullRequestを作成、他のメンバーにレビューをしてもらい、LGTMをもらったらマージするという流れになっております。GitHubは外部のサービスなので、この流れは特に変更はありません。PullRequestを作成すると、コードスタイルチェックとユニットテストが走り、それぞれパスしたら、Android/iOSアプリビルドとアセットバンドルビルドが走るようになっており、確認はそれを用いて行ってもらえるようになっております。

ビルドフローはJenkinsで行っているのですが、管理画面はVPN経由でアクセスできるようになっているため、各ジョブを手動で走らせたり、内部の調整をすることは、在宅でも可能になっております。

また、メンテナンス時の対応についても、基本的にVPN経由で対応が可能な状態になっているため、こちらも在宅で対応できるようになっております。

最後に

駆け足で紹介させていただきましたが、一部を除けば、在宅勤務が問題なくできている状態になっているのではないかと思います。実際にやってみて、意外と何とかなるな、と思いました。

大変な状況が続いておりますが、うまく工夫して乗り越えていきましょう!