専門学校HAL×Aiming 産学連携プロジェクト(前編)

専門学校HAL×Aiming 産学連携プロジェクト(前編)

こんにちは。人事の森です。

今日は、学校法人・専門学校HALとAimingが産学連携の1つとして行った「産学連携プロジェクト」について紹介したいと思います。(前編)
「産学連携」とは、教育機関である学校法人・専門学校HALと、民間企業である株式会社Aimingが連携し、学生がスマートフォン用のゲーム開発に挑戦するというプロジェクトです。

このプロジェクトは、「今日は皆さんに、ちょっとゲームを作ってもらおうと思います」という映画バトルロワイヤル風に始まりました。(古いですか)

内容はこうです。

  1. Aimingが出したテーマに沿ってHALの学生がゲームを制作する
  2. 提出されたゲームを「企画段階」と「完成品」の2段階で審査する
  3. 優秀なゲームには、Aimingが用意した幾つかの賞を授与する

特に優秀なゲームは、Aiming名義で、App StoreとGoogle Playからリリースします。

 

制作は、企画期間1ヵ月/開発期間1ヵ月という、とても限られたスケジュールです。この内容に対し、HALの400名を超える学生が、チームを組んで挑戦してくれました。

Aimingがお題としたテーマは以下の3つです。

  1. 最初の3分のおもしろさ
  2. 新規性
  3. 遊びやすさ

この3つを軸に、作品審査を行いました。

iOSの開発は初めてという方が多い中、たくさんのチャレンジがあり、工夫があり、熱意があり、審査であるにも関わらず、ついつい楽しくプレイさせて頂きました。

企画段階のものから内容を大きく変更し、素晴らしくブラッシュアップされた作品もありました。ネットワークに挑戦し、オンライン要素を取入れた作品もありました。チームワークや頑張りの跡が見られる作品は、審査にも熱が入ります。

選びきることに苦悩はありましたが、Aimingが用意した賞は全部で4つ。
「優秀賞」、「ゲームデザイン賞」、「技術賞」、「審査員特別賞」です。

前編では、優秀賞を除く5つの受賞作品について紹介したいと思います。

 

 

まずは、ゲームデザイン賞:「Pechantet」(HAL大阪)

指でなぞった地面が切り取られ折り曲がり、そこに敵を挟んで倒すという、操作感と見た目も面白いタワーディフェンスです。ゲームデザインに優れているポイントは、リソース管理と操作が上手に融合している点です。大きくなぞると簡単に敵を挟めますが、次の敵を攻撃することが出来なくなってしまう。敵の動きを予想して、最小範囲で切り取り挟む。更に角度も考え遊ぶというテクニカルな要素がとても面白い作品です。

 

 

続いて、技術賞:「双璧のマジカライズ」(HAL名古屋)

画面いっぱいの大量のスライムを魔法の壁でプチプチ挟んで倒していく、小気味良く簡単な操作で楽しめるゲームです。
ゲームとしては荒削りであるものの、コアメカニクスである指でなぞったルートのスライムを巻き込んでいくというのが、”わかりやすいゲームデザイン + 面白いビジュアル + 簡単操作のユーザビリティ” として、バランス良くまとまっていました。
ベースとしてテクニカルなアプローチがあり、この美点を技術賞として評しました。

 

 

そして、審査員特別賞は個性豊かな3作品がノミネート。

「ヤンキーキャット」(HAL名古屋)

ヤンキーを操作して相手のヤンキーを倒す「喧嘩上等」のシミューレーションに、ネコの要素が加わることで癒やしの効果が得られるネコゲーです。
ベースは挟み将棋で、相手ヤンキーを挟んで倒していくというものです。そしてそこにネコ登場!
通常は倒すしかないヤンキーも、ネコを間に入れる(相手とネコを挟む)ことで場が和み、和解すれば相手を仲間にすることができます。
ネコ好きに悪い奴ぁいねぇ理論ですね。(私は犬派です。)
ヤンキーというクラシカルな題材ではあるものの、細かな動きや演出面など細部までこだわりが見え、ゲーム全体を通してクオリティの高さがうかがえるゲームです。
センスが光るテキストに、にやにやしながら審査しました。

 

 

「ぽより~」(HAL名古屋)

風船を思わせる妖精”ポヨリー”を、上手く操作し上昇させて故郷に帰してあげる、とても可愛いビジュアルのゲーム。
ポヨリーを指で挟んで空気を押し出し、その反動でどんどん上昇させてゴールに導いてあげます。
直感的な操作と、瞬時にルールを理解できるゲームデザインが秀逸です。
操作は簡単ですが、挟み方によってはポヨリーが右に左に飛んでいき、ゆっくり操作すれば落下していくので、慎重かつ大胆なプレイが求められます。
キュートな世界観も魅力のゲームです。

 

 

「日狭茶飯事」(HAL東京)

ふりそそぐ食品をトングで挟んで食べまくる。シンプルながら瞬間的に熱くなれるゲームです。
本能に訴えかける説明不要のゲームルールとポップなビジュアルが上手く組み合わさり、高い中毒性と、1人プレイながらも場を盛り上げることのできるパーティーゲームに仕上がっています。
ゲーム開始までのタイトルやイントロのカットシーンなどもポップな演出で彩られ、細部まで抜かりがありません。
丁寧な作りを感じます。プレイ動画は、YouTube投稿にも向いてるかもしれません。

 

さて、栄えある優秀賞は・・・!?(後編に続く)

 

(おまけ)HAL大阪での授賞式の1コマ

素晴らしいゲームを作ったチームメンバーの皆様と、素敵な先生で記念撮影★