『剣と魔法のログレス いにしえの女神』でのBigQueryの利用
- 2016.01.19
- 取り組み
Web開発チーム エンジニアの富田です。
「剣と魔法のログレス いにしえの女神」(以下ログレス)の管理ツールを開発しています。
先日、社内勉強会でBigQueryについてお話する機会があったので、その内容を元にしながら、ログレスでのBigQueryの利用や「管理ツール」開発について紹介したいと思います。
h2. BigQueryの利用について
ログレスでは、ゲームサーバーから出力されるログをBigQueryにアップロードしています。
出力されるログは、膨大且つ様々な種類がありますので、その中から目的のデータを探し出すには、BigQueryの検索性能は非常に有用です。
AimingでのBigQueryの利用については、下記の記事に記載していますので、ご興味のある方はご覧頂ければと思います。
“AimingでのGoogle Cloud Platformの利用事例について紹介しました”:http://developer.aiming-inc.com/study/gcp-for-aiming-20150225/
また、ログだけでは無くデータベース内のデータも一部、BigQueryにアップロードしています。
ログ内にはアイテム名やクエスト名のようなデータではなく各IDしか入っていませんので、データベース内の情報とJOINすることで、それらを取得できるようにしています。
他のメリットとしては、BigQueryにアップロードしておけば、本番環境の状態に関わりなく、各種集計処理を行うための負荷の高いクエリを投げることができます。
h2. 「管理ツール」でのBigQueryの利用について
ログレスの「管理ツール」では、お客様サポート用の機能、売上等のKPI、プッシュ通知などの運用ツールなどを提供しています。
これらの機能の一部で、BigQuery内のデータを利用しています。
例えば、アイテムデータ喪失のお問い合わせ用にアイテムの操作履歴の検索機能や、プランニングの参考のためにクエストの達成状況を一覧する等の機能があります。
これらの機能は、運営・制作スタッフの要望や新コンテンツの追加等によって、現在も次々と追加されています。
また、他の使用例としては、先日公開した “ログレス国勢調査”:http://sp.mmo-logres.com/news/p12539/ の各項目の集計に利用しました。
掲載している各集計値は、全てBigQueryのデータを元にしています。
h2. データ解析ツールとその利用
Aimingには各ゲームのKPIを横断的に閲覧できる解析ツールが有り、このツールではBigQuery内のデータを使用しています。
このツールに集計クエリを登録すると、簡単に時系列(時間単位/日次/週次/月次)でグラフ化することができます。
例えば、イベント用のクエストの達成率を一覧したり、ガチャ施策が想定通りの効果が得られなかった場合に、その要因となる指標を集計してグラフ化し、お客様によりご満足いただけるゲーム体験を提供するための改善に役立てるなどの利用用途があります。
Web開発チームでは、日頃より、この解析ツールについての社内勉強会・ワークショップを行い、エンジニア以外の利用も推進していく活動も行っています。
また、各種イベント施策の効果検証をデータ面から補強できるように、グラフ化やデータ抽出を行って、プランニングに役立てて頂いてます。
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