「ゲームクリエイターが知るべき97のこと」と「サムライ・エピソード」の話
- 2012.11.06
- 本を書いた
小林です。
今日は Aiming の人間が執筆に参加している 2 冊のエッセイ集をご紹介します。
ゲームクリエイターが知るべき97のこと
昨日、オライリー・ジャパン様から「ゲームクリエイターが知るべき97のこと」という本が出版されました。 この本に、 Aiming から代表の椎葉と私が、 1 章ずつ寄稿しています。
- p. 68 [34章] 小林俊仁 チームで試行錯誤する
- p. 84 [42章] 椎葉忠志 普通になった「ゲーム」を作るときに知るべき1つのこと
この本は O’Reilly 社から発売されている「97 のこと」シリーズの1つです。
今までに以下の 3 冊が出版されていますが、これらは全て米 O’Reilly Media 社による本の邦訳でした。
が、「ゲームクリエイターが知るべき97のこと」は、日本のお話です。「ゲーム開発者」という大きなくくりで専門性を限定せず、また、敢えて文体を揃えることもせず、現場で活躍するゲーム開発者の方々が生々しい話をされています。
このような本が日本から出てきたことは本当に嬉しいですし、私がその 1 章を書かせて頂けたことは非常に光栄なことです。 編者の吉岡さん、オライリーの皆さん、お疲れ様でした。 そしてありがとうございました。
全てのエッセイはオンラインで参照でき、今までの 97 Things series と同様に クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 の条件下で使用許可が与えられるそうです。いい時代になったもんですね。 こんなかんじの何かができたら画期的だなと。
サムライ・エピソード
さて、もう 1 つ。
9 月 14 日に「サムライ・エピソード」という本が出版されましたが、この本の執筆に、僕と、エンジニアの西川が参加しています。
- p. 55 [9章] 小林俊仁 共通体験からのチーム力
- p. 122 [20章] 西川茂伸 アジャイル開発を支える技術
サムライ・エピソード は、 26 人のサムライ達が記した、アジャイル開発の生々しい記録です。 企業の大小や業界や成功失敗を問わず様々な話が詰まっています。 電子書籍版のみの販売で、達人出版会のページから買うことができます。
遅くなりましたが、編者の大塚さん(というか@HIROCASTERさん)、ありがとうございました。
10 年くらい前に、毎年アメリカ西海岸で行われる GDC の postmotem を見て衝撃を受けて以来、経験に基づいた生々しい成功/失敗をオープンに共有する場が無いと日本の企業が競争力を失ってしまう、なんてことを思い、自分が何か公演する度に最後にそんな話をしたりしてましたが、ゲームクリエイターが知るべき97のことしかり、サムライエピソードしかり、このような本が日本から発売されることは本当に素晴らしいと思います。
というわけで、皆さん読んでみてください!
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