Aimingデータサイエンスチームの取り組み

Aimingデータサイエンスチームの取り組み

こんにちは、Aimingのデータサイエンスチーム(Monolith)の櫻井です。
このエントリーでは今までのMonolithチームの活動について紹介します。

Monolithチームについて

Aimingでは多くのゲームタイトルを開発・運営しており、それぞれのチームは独立性を持っています。
その中でMonolithチームのミッションは、社内の全ての人にデータサイエンスの文化を広めることです。
結果のみをご神託のように受け取っても、それを読む側に十分なリテラシがないと伝わらないということが起きがちです。
実際の開発・運営チームがしっかりと消化した内容でなければ改善や施策の立案に生かしていくことはできません。
各タイトル担当者たちと手を取り合ってデータサイエンスしていくことが重要だと考えています。

タイトル横断KPIツール《Monolith》

(Monolithのサンプル画像)

《Monolith》は、私たちのチームと同じ名前を持つKPIツールです。
各タイトルのKPIを同じ指標で横断的に見ることができるのが大きな特徴です。
ともすると日々の業務の中で、次第に担当タイトルのKPIのみを見るようになってしまいがちです。
プロジェクトをまたいで様々なデータに触れる機会を提供することで自タイトル以外のイベント効果を知り、自タイトルと比較できるような環境を目指しました。

また、タイトル個別のニーズに合わせたKPIの追加も可能になっており、SQLを知っていれば気軽に登録することができるようになっています。

社内での取り組み

冒頭でお話した通り、全ての人がデータサイエンスに興味を持ってもらうようにすることをミッションにMonolithチームは活動しています。
ここでは、その活動の一部をご紹介します。

キャラコンペ

普段の業務でKPIや数字と接点が少ない人たちもデータサイエンスに巻き込むために、タイトル横断KPIツール《Monolith》のイメージキャラクターを募集するコンペティションを開催しました。
アートワーククリエイターをはじめ、様々な職種の参加者に応募してもらい、コンペティションは大盛況でした。

(キャラコンペの最優秀賞に選ばれたキャラクター・モノリスさん)

狙い通りキャラコンペをきっかけに《Monolith》を知ったという声も多く聞くことができました。

情報誌『モノリスさん』

(『モノリスさん』表紙はwebデザインチームが協力してくれている)

さらにデータサイエンスへの意識を高めるために、『モノリスさん』という社内情報誌を作りました。
この情報誌では「KPIの見方」という初歩的なところから、確率・統計の話、ゲームドメインのユーザ行動の知見、チームマネージメント、社内で働いている方へのインタビューなど、広く楽しめるトピックを扱っています。
読者には好評で、皆喜んで読んでくれているようです。

SQL講座

データサイエンスに関心のある人が自身の手で一次ソースを触ることができるように、社内では定期的にSQL講座を開催してきました。
人によって到達度が異なるので、初級・中級・上級・超級の4段階に分けてステップアップできるようにしました。
レクチャー形式とは別に、ニーズに応じてマンツーマン形式でもSQLを教える草の根運動も行っています。
結果として、すべてのプロジェクトに一定の水準でSQLを使える人ができました。

まとめ

データサイエンスチームにはタイトル担当者ほどゲームに関する詳しいドメイン知識がなく、一方タイトル担当者にはドメイン知識があるがコンピューティングと統計の知識に長けている人は多くはありません。
データサイエンスにはコンピューティング・統計・ドメイン知識が必要ですが、その中でドメイン知識こそがもっとも重要です。
データサイエンティストだけでなく、チームメンバー全員でデータサイエンスしていくという文化を作っていくというのがいいと私たちは考えます。
それはデータサイエンスチームにちょっとした抽出依頼ばかりがきて肝心の分析が出来ないといった状況を回避するためだけでなく、ドメイン知識を持つスペシャリストがデータを扱えるようになることでより有用な分析を可能にするからです。