剣と魔法のログレスにおけるバックアップのお話

剣と魔法のログレスにおけるバックアップのお話

ご無沙汰しております、ソフトウェアエンジニアの滝です。
今回は、Webブラウザ版 『剣と魔法のログレス』 (以下ログレス)のデータバックアップのお話です。

1日あたり数GBという膨大なデータが出力されるため、どのようにしてバックアップを取りどのように保管しているかについてお話したいと思います。

何のバックアップを取っているか?

ログレスでは、お客様のサポートや動向調査のために、行動履歴データが含まれるログデータやデータベースのバックアップを行っています。

バックアップはいつとっているのか?

データベースは毎朝定期的にバックアップを出力しています。
所要時間は1時間程度ですが、1日につき数GBのダンプデータが出力されます。
ログデータは、ゲームサーバーが出力したものを取得します。
これらのバックアップファイルは、社内のログ管理サーバーにキャッシュされ、定期的に圧縮作業を行っています。

バックアップデータはどのように保管されているのか?

ログレスでは月に一度、LTO(磁気テープ)にバックアップデータを書き込みます。
バックアップするデータは毎月cronで月初に圧縮され、一時的に別のディスクスペースに置かれます。
バックアップが完了すればメールが届くので、内容を確認してLTOに書き込みます。
数年前のプロジェクトでは、当時DVD-Rを使ったバックアップを行っていましたが、技術が進歩し記録メディアの大容量化進んで単価が安くなったため
現在そのプロジェクトでは、ブルーレイディスクでのバックアップを取っています。
ログレスも2016年5月まではブルーレイディスクへバックアップをしておりました。
しかし、ログレスのバックアップデータは圧縮しても1月あたり約160GBありますので、ブルーレイディスクを複数枚に渡って書き込む必要があり、それらの作業を自動化するには難があったため、LTO化することになりました。

終わりに

簡単ではございますが、ログレスのバックアップのことについてお話させていただきました。
オンラインゲームを運営する上では、あまり表の話に出ないバックアップですが
バックアップは、データ復旧などのもしものことがあった時だけでなく
様々な調査や分析にも使われる大切なデータです。

今回は、現場の裏側のそのまた裏の話ということで、以上バックアップのお話でした。